名刺サイズのポータブルSSD Samsung T7 を使ってみた

デスクトップPCとノートPCで同じ環境を作りたいとか、データの相互やり取りが面倒だとか、ノートPCで作業していた続きをデスクトップPCでシームレスに行いたいとか、そんな我儘を叶えてくれるのが、ポータブルSSD。

しかも名刺サイズでテラバイトクラス、転送速度1,000MB/s超えが当たり前になりつつあるので、外付けデバイスだから容量が少ない、遅い、なんてこともなくなってきました。

同じことはUSB接続の外付けHDDとか、どんどん大容量化していくUSBメモリ、SDカードなどでもできるんですけど、やはりSSDのメリットである「コンパクトで軽量」なのに「読み書きが高速」で「信頼性」も問題ない、という点を重視したいところ。

購入したのはSamsung T7

そんなポータブルSSDですが、様々なメーカーから様々な形状・色のものが出ている中、シンプルな形と好みの色があったSamsungのT7シリーズを購入してみました。容量は1TBで、本体色はインディゴブルー。製品型番はMU-PC1T0Hという製品です。

いざ購入するまで、ほぼ毎日Amazonで在庫状況を見ていましたが、結構売れているようで毎日のように販売元が変わっていました。朝にはAというショップ名で残り20個くらいだったものが、昼休みには既にBというショップ名で既に在庫わずかだったり。

そして、自分が購入を決意してAmazonを見てみたら…なんと在庫なし!まあ、特にAmazonにこだわる必要もなかったので、楽天で過去に購入したことがあるショップで注文。翌々日には手元に届きました。

Samsung T7 外箱

外箱はCDのジャケットよりも小さくて、非常に軽いです。箱を開けてみると…。

Samsung T7 開封

箱の中には名刺ほどのサイズのSSDが収まっていました。インディゴブルーを選んで良かった!と思える、鮮やかな青です。付属品は、USB 3.2 Gen2対応TypeC-to-Aケーブル1本、USB 3.2 Gen2対応TypeC-to-Cケーブル1本、あとは説明書や保証書。

Samsung T7 付属品

TypeC-to-AケーブルはPCとの接続用、TypeC-to-CケーブルはPCやスマホ等との接続用に使います。どちらも長さは50cmほどなので、デスクトップPCだとちょっと短く感じるかな。

使う上での注意点

このポータブルSSDをWindowsのみで使用する場合はあまり気にしなくてもいいかもしれませんが、MacやAndroidなどとの相互やり取りをしたい場合はファイルシステムに注意が必要です。

使用できるファイルシステムとしてexFAT、NTFS、HFSがありますが、それぞれに制限が付いて回ります。

  • exFAT
    Windows、Mac、Android全てでRead/Write可能
  • NTFS
    WindowsでRead/Write、MacでReadのみ可能
  • HFS
    MacのみRead/Write可能

WindowsとMac、WindowsとAndroid、MacとAndroidというように、OSが異なる機種間で使用したい場合は、exFATしか選択肢はありません。

しかし、例えばオンラインストレージのミラーリング先を、このポータブルSSDに設定したい場合などは、注意が必要です。

MicrosoftのOneDriveや、GoogleのGoogleDriveなどをWindows上で使用する場合、保存先のファイルシステムがNTFSであることが必須になるため、exFATでは保存先として指定することができません。

なぜexFATはダメかと言うと…詳細はわかりません(笑)

ただ、自分の経験を元に推測すると、FAT系の方が「データ破損が起こりやすい」ことが多い、というあたりが原因なんじゃないかな、と。あくまで自分の経験上の話なので、具体的な話は控えます。

ちなみに、Androidとやり取りをしたいけど、どうしてもNTFSやHFSがいい!という場合は、こんなアプリが有効かもしれません。

ただし、私は使用したことがないので、公式サイトを確認しご自分で判断してください。

あ、そうそう。

Samsung T7には、最初からWindows/Mac向けのユーティリティソフトウェア「Samsung Portable SSD Software」が保存されていますので、ファイルシステムを変更する場合や、パーティションを切り直す場合は、ユーティリティソフトウェアをPC等にコピーしておくことをお忘れなく。

もしも消えてしまっても、公式サイトからダウンロードすることができますけどね。

もうひとつ注意点としては、下位USB(USB 2.0、USB 1.1等)でも使用することは可能ですが、下位USBの制約によりパフォーマンスが落ちます。USB 3.xより転送速度が遅いので当然と言えば当然ですね。

あと、UASP(USB Attached SCSI Protocol)がサポートされていない環境では、そもそもSamsung T7を使用することができない可能性があるようです。

数日間使ってみて

今のところ、システム用に使用しているM.2接続のIntel SSD 660pと体感差は感じません!

…いやいや、ちょっと待って。スペック上で見たらかなり性能差があるんだから、いくら体感とはいえ同じなわけはない!ということで、CrystalDiskMarkで速度を計測してみました。

ちなみにスペック上では、Intel SSD 660pの最大読込速度が1,500MB/秒、最大書込速度が1,000MB/秒。Samsung T7は、最大読込速度が1,050MB/秒で、最大書込速度は非公開でした。

まずは、M.2接続のIntel SSD 660pから。

Intel SSD 660pのディスク性能

次に、USB 3.2 Gen2に対応したポートに接続したSamsung T7。

Samsung T7のディスク性能

書き込み側はともかく、読み込み側の速度差はかなり出ていますね。細かいファイルの読み書きでは差が出にくいですが、何GBものファイル操作では、大きな差が出てきそう。

でもやはり、USB接続のSSDとしては、読み込みで1,000MB/秒を超えてきているのはすごいと思う。こんな速度を出しながら、1TBという容量を名刺サイズで気軽に持ち運びができるだなんて。

Samsung T7には、1TBモデル以外に500GBモデルと2TBモデルがあるので、自分が使用する状況によって容量が選べるのもイイですね。パスワードによるセキュリティもかけられますので、持ち運びも安心。

さいごに

ということで、ポータブルSSD Samsung T7を購入して使ってみたよ!というお話でした。

自分は、WindowsとMacとAndroidの全ての環境で、かつ、オンラインストレージの保存先にも使用しようとして、ファイルシステムで躓いてしまったので、同じことを考えている方がいたら注意喚起になれば、という思いで記事にしてみました。

結局、MacやAndroidでも使用したいし、オンラインストレージの保存先にも指定したかったので、NTFS用に700GB、exFAT用に残り約232GBと、2つのパーティションに分けて使用しています。NTFSの部分が、ほぼWindows専用になってしまいますが、今のところ問題ないかな。

持ち運びもしやすいし、転送速度も速いし、あまりに使い勝手がいいので、容量に不足を感じてきたら、もう1台くらい買っちゃってもいいかな、なんちゃって(笑)

速度計測に使用した環境

  • CPU
    Intel Core i5-8400
  • メモリ
    DDR4-2666 16GB(8GBx2)
  • OS
    Windows 10 Pro x64(21H1)
  • SSD
    Intel SSD 660p(512GB M.2)
  • SSD
    Samsung T7(1TB USB 3.2 Gen2)

参考までに、USB 3.x系は規格が同じでも名称が異なるものが存在します。

USB 3.2 Gen2 = USB 3.1 Gen2(= USB4 Gen2)
USB 3.2 Gen1 = USB 3.1 Gen1 = USB 3.0

非常に混乱を招くような名称になっていますが、「Genが付かない or Gen1と付くもの」が遅い方(5Gbps)、「Gen2と付くもの」が速い方(10Gbps)と覚えるといいかも。もっと言えば、「Genの数字が大きい方が速い」でもいいかな。

ちなみにGen1x2、Gen2x2なんてのもありますが、それぞれ線を2倍にしたから2倍の速度が出せるようになったよ、という認識で良さそうです。

初稿:2021年10月13日

この記事をシェア

アカウントをフォロー