建設原価ビルダー3では退避処理がとても大事

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コベックというメーカーの製品で「建設原価ビルダー3」という、工事原価管理ソフトがあります。

この建設原価ビルダー3(以下、ビルダー)の機能で、「退避処理」という処理をご存知でしょうか。

普段はあまり気にしない処理かもしれませんが、実はこの「退避処理」がとても重要で、場合によっては窮地を救うことになるのです。

退避処理とは

退避処理というのは、いわゆるデータのバックアップです。

ビルダーを起動している状態から終了させようとすると、こんなウィンドウが表示されることがあります。

終了時の退避処理

これは、同時にビルダーを使用している人がいない場合に表示されるウィンドウで、文字通り、ビルダーデータの退避処理を行うものです。

退避処理を行うと、現在設定されている処理会社のデータが全てデータ退避先へコピー(バックアップ)されます。

もしも、何らかの原因でビルダーのデータが壊れてしまった場合、この退避データを使って復元(リカバリ)することができるのです。

実は先日、ビルダー使用中にPCがフリーズしてしまい強制終了した結果、ビルダーのデータが一部壊れてしまったことがありました。

幸い、退避処理を行った直後だったため、退避データからリカバリーすることで事なきを得たのです。

このとき、退避処理の重要さを再認識したことは、言うまでもありません。

退避処理の手順

退避処理はビルダー終了時にもできますが、好きな時に実行することもできます。メインメニューの「データ保守」から「退避処理」を選択します。

退避処理を選択

上の画像では高機能メインメニューになっていますが、簡単メインメニューでも同様です。

退避処理を選択すると、退避処理ウィンドウが表示されます。

退避処理ウィンドウ

退避ドライブが初期状態ではCドライブになっていると思われますが、データ退避先のドライブを変更する場合は「変更」をクリックしてドライブを変更します。

データ退避先のドライブを確認しOKであれば、左上の「退避開始」をクリック、もしくはキーボードの「F3」を押して、退避処理を開始します。

退避先のデータ上書き確認

退避先に既に退避データがある場合は、データが上書きされますよ、という警告です。問題なければ「OK」をクリックします。上書きしてほしくない場合は、「キャンセル」をクリックしてデータ退避先を変更します。

退避処理中は、ひたすら待ちましょう。

退避処理中

退避処理が終了すると、確認のダイアログが表示されます。「OK」をクリックして処理を完了します。

退避処理完了

ここまででデータの退避が終わりました。退避したデータは、指定したドライブの直下に、指定したフォルダ名で作成されています。

退避したデータが格納されたフォルダ

Cドライブに、デフォルトのフォルダ名で作成したので、このように「bld_bkup.B00」という名前で作成されました。退避処理の際に、退避先ドライブとフォルダ名を変更しなければ、毎回このフォルダに退避データが上書きされていきます。

私は念のため、データを保管している場所に退避データを移動し、フォルダ名の後ろに日付をつけて、一定期間管理しています。

退避データの管理

大事なデータですからね。

データ復元の手順

退避処理の手順だけ覚えても、いざというときに復元(リカバリ)できないと困るので、復元手順もメモメモ。

とは言え、実際に復元処理を実行してしまう訳にはいかないので、処理直前までの手順です。

まず、メインメニューの「データ保守」から「特殊処理」を選択します。

特殊処理の実行

上の画像では高機能メインメニューになっていますが、簡単メインメニューでも同様です。

続いて、表示された特殊処理一覧から「データ復元」を選択します。

データ復元の実行

現在のデータを、退避データ(バックアップ)に置き換えますので、警告画面が表示されます。良ければ「OK」をクリックします。

復元処理の警告画面

結構ドギツイ色ですね(笑)

警告画面の後、復元ウィンドウが表示されます。退避処理ウィンドウと同じレイアウトですが、背景の色が黄色くなっていますね。

復元ウィンドウ

Cドライブに、デフォルトのフォルダ名前で退避処理をしているのであれば、このまま左上の「復元開始」をクリックすることで、復元処理が開始されます。

私のように退避データを日別に管理している場合は、「変更」や「参照」ボタンをクリックして、退避データのフォルダを指定してから「復元開始」すればOKです。

さいごに

ということで、建設原価ビルダー3の退避処理、そしてデータ復元の手順でした。

ビルダーのデータを置いているサーバは毎日バックアップを取っているので、有事の際はサーバのバックアップからデータ復旧もできるのですが、実はちょっと手間がかかるのです。

しかし、ビルダーの退避処理とデータ復旧処理の方が、断然手間がかからず楽なのです。せっかくバックアップ機能とリカバリ機能があるんだから、使わない手はない、と。

ただし、注意点がひとつ。

ビルダーをスタンドアローンで使用している環境なら問題ありませんが、LANパックなどで複数人同時使用する環境の場合、誰かがビルダーを使用(起動)している間は、退避処理ができません。

誰もビルダーを使用していない状態でないと、退避処理を行えないので注意してください。

初稿:2021年6月22日

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