2020年11月中ほどから、Windows向けESET製品でバージョンアップを促すセキュリティアラートが表示されますよ、という告知がされていました。
これは、Windows10が今後廃止を予定している機能(OSとの通信に使用しているインターフェイス、SHA-1、クロス証明書)による影響があるためで、OSのバージョンアップとともに、ESET製品のプログラムバージョンアップもお願いしますね!というもの。
いずれも法人向け製品が対象なので、個人向け製品には全く関係のないお話です。
バージョンアップ対象は全PC
うちの会社では、ESET Endpoint Security(以下EES)、ESET File Security for Microsoft Windows Server(以下EFS)、ESET Management Agent(以下EMA)がこの影響を受けました。
対象となるバージョンは、EESがV7.1以前、EFSがV7.0、EMAがV7.1以前とのこと。クライアントPCのほとんどは、いずれもV7.0かV7.1で動いていて、EFSはV7.0なので、社内全てのPCがバージョンアップ対象に。いやぁ、大変だぁ!
いろいろ事情があってリモートでは対応できないので、1台1台全て1人で回り、バージョンアップ作業を行うことになりました。
ESET製品更新までの道のり
さっそくバージョンアップ作業を進めていくのですが、まず現在のESETの状況から。
最新バージョンの製品を使用していない、ということで、「新しいバージョンがあります」というアラートが表示されていました。
まずはこのアラートを消すために、最新版のEES V7.3.2044.1をインストールします。ESET Security Management Centerで作成したインストールパッケージを使ってインストールです。インストール手順は省略。
最新版のEESをインストール後、PCを再起動すると、アラートの内容が変わりました。
今度は「ESETプログラムのバージョンアップのお願い」というアラート。あれ、たった今、EESをアップデートしたばかりなのに?
ここで言われているESETプログラムというのは、どうやらEMAのことを指しているようです。EMAはインストールパッケージで更新されないので、ESETのユーザーズサイト(法人向けサーバ・クライアント用製品)からダウンロードしてきます。
「ESET Endpoint Protection Advanced ユーザーズサイト」の「プログラム/マニュアル」タブをクリックし、「最新バージョンをダウンロード Windows/Mac/Android」という青いボタンをクリック。「ESET Management エージェント」というセクションから、最新版EMA V7.2.1267.0の「ダウンロード」ボタンをクリックです。
ダウンロードが完了したら、早速インストールを行います。
基本的に、そのまま「Next」ボタンをクリックしていけばいいですが、現在の設定を残したい場合は、Agent ConfigurationとPeer Certificationで「Keep currently used connection information」にチェックを入れるのをお忘れなく。「Keepにチェックを2回!あとはそのまま!」と覚えておけば大丈夫かと。
EMAのインストール(バージョンアップ)が完了すると、アラートが消えました。
これでESET製品のバージョンアップ作業は終わりです。
このままでもいいのですが、ついでにWindowsの更新プログラムも適用しておきましょう。
Windows10の更新
Windows Updateを開き、以下のような表示があれば、Windows10 バージョン20H2に機能更新が行えます。更新できない理由がなければ、更新を行っておきましょう。
「ダウンロードとインストール」をクリックすれば、あとは自動でダウンロードからインストールまで行ってくれます。途中再起動がありますので、作業中の方はご注意を!
この記事を書いている2020年12月15日現在、まだ全ての環境でバージョン20H2をインストールできる訳ではないようです。
この画面を撮ったPCの場合、「Version 2004」や「May 2020 Update」と書かれているので、バージョン20H2ではなく、ひとつ前のことを指しているようです。20H2は「October 2020 Update」ですもんね。
5月の更新データがまだ届かないなんて。
そうそう。環境によっては、Windowsの更新に数時間かかることもあるので、寝る前や退勤前に仕掛けておくといいかもしれません。
さいごに
ということで、Windowsの更新にまつわるESETの製品プログラムバージョンアップ手順でした。
ここでは書きませんでしたが、ちゃんとWindows ServerのEFSも最新版に更新しておきましたよ。EFSに関しては再起動が必要なかったので助かりました。WindowsUpdateや他の製品のアップデートでは、再起動を求められることが非常に多いんですもの…。
まだ期間的に余裕はありますが、なるべく早く対応しておきたい案件でした。
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