事の発端は、デジタルビデオカメラで撮影したこどもの発表会の動画を編集しようと、PowerDirectorに読み込んだら、音が出なかったこと。
PanasonicのTM-300という古いカメラ(2009年製)は、動画ファイルがMP4やMOVではなく、MTSという形式で保存されます。再生リストも一緒に作成され、AVCHDと同じフォルダ構成でファイルが生成されていくようです。
そのMTSという形式は、Windows10の標準のプレイヤー(映画&テレビ)では普通に再生できますし、フリーの再生ソフト「MPC-HC」でも問題なく再生できるのに、なぜかPowerDirectorだと音声が出ない。
きっと何か方法があるだろう、ということで、解決法を探してみました。
音が出ない問題の解決方法
いきなり結論になりますが、解決法はPowerDirectorのサポートページにあるFAQに載っていました。どうやら2021年4月に頒布されたWindows10の累積的な更新プログラム「KB5001330」が原因とのこと。
ただ、この更新プログラムをアンインストールする必要はなく、サポートページで説明されているDLLファイルを置き換えるだけでいいらしいので、早速試してみることにしました。
手順はサポートページに書かれていますので、参照していただくとして、簡単な手順としては、
- C:\Program Files\CyberLink\PowerDirector19\runtime\decoderPack\CLAud_Ext.dll を適当な名前にリネーム
- サポートサイトのリンクから、修正版CLAud_Ext.dllをダウンロード
- ダウンロードした修正版CLAud_Ext.dll を C:\Program Files\CyberLink\PowerDirector19\runtime\decoderPack にコピー
ということのようです。
1番のリネームの際に「このファイルの名前を変更するには管理者の権限が必要です」と聞かれたら、「続行」をクリックすればOKです。
また、3番のコピーの際に「このフォルダーへコピーするには管理者の権限が必要です」と聞かれたら、同じく「続行」をクリックすればOKです。
さいごに
ということで、CLAud_Ext.dllを修正版に置き換えたところ、正常に音声が出るようになりました。
音声が出ない、という問題はMTS/M2TS形式のファイルだけでなく、基本的にDolby Digital 5.1チャンネルの音声が含まれる動画において、同様の問題が発生しているようです。
サポートページを見る限りは、Windows10側の更新プログラムの問題っぽいですが、修正版のDLLファイルが用意されていて助かりました。
音声が出なくて困っている方は、上記手順を試してみる価値はあると思いますよ!
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