会社で使用しているWindows10のPCのうち1台が、急に使い物にならないくらい激重になりました。もう、ほとんどフリーズに近い状態。
同じ性能の別のPCは、Windows起動に遅くても1分半、Chromeの起動に10秒かからず、という程度のスペックなのに、重くなったPCはWindows起動こそ2分ほどですが、起動後、Chromeを立ち上げるのに5分。エクスプローラーを開くだけでも1分以上、と、異常なまでの重さに。
もっと言えば、起動したChromeを閉じるためにも20~30秒は待たされます。
明らかにおかしいので、タスクマネージャーを開き、何が起こっているのかを確認してみることにしました。
Windows Modules Installer WorkerがHDD占有
まずはタスクマネージャーのスクリーンショットを見てください。このスクリーンショットを撮るまでにも、2~3分ほど待たされました。
見ての通り、Windows Modules Installer WorkerがCPUもメモリもHDDアクセスも多大に使用しています。HDDアクセスなんか、ほぼ独占状態。PC起動から30分ほど放置しても、この傾向は変わらず。
こいつを終了してしまえば、激重な状況は改善しそうな気がしますが…でも、むやみに強制終了してしまうとトラブルの元。名前からすると、気安く落としていいものではないような気もします。
ということで、まずはMicrosoftのサイトへ行き、こいつが何者なのかを調べてみました。
Windows Modules Installer Workerとは
このプロセスが何者なのかというと、Windows Updateを行った後に、不要ファイルを削除したり、後処理を担当しているとのこと。わかりやすく言えば、Windows Updateの後片付け(クリーンアップ)をするプロセスなのですね。
後片付けにかかる時間は環境によりますが、気付かないうちに終わっていることもあれば、中には丸2日以上経っても終わらない、という事例もあるんだとか。
あまりに長い場合は、一度PCを再起動してみるといいようですが、それでも再起動後にまた長時間待たされるケースもあるようなので、困ったものです。
解決方法
ただ待つだけ、というのも何なので、何か解決方法がないか、さらにサポートサイトで探してみたところ、Windows Update中にエラーが発生した可能性がある、との情報を見つけました。
特に、容量が大きいアップデートがあった場合、他のアップデートなどの兼ね合いで更新がうまく完了できず、エラーになったまま放置されている、というケースがあるようです。
じゃあ、エラーになっているかどうかを知る方法は?まずは、アップデートの更新履歴を確認してみましょう。
おっと、更新履歴を見るまでもなく、エラーがある!これが原因の可能性あり!
もし、この画面でエラーがなかった場合は、青い四角で囲った「更新の履歴を表示する」をクリックすると、今までの更新履歴が表示されます。
インストールが正常終了している更新プログラムについては「yyyy/mm/ddに正しくインストールされました」と表示されていますが、問題が発生した更新プログラムでは「yyyy/mm/ddにインストールに失敗しました - 0x00000000」という感じで、エラー番号と一緒に失敗したメッセージが表示されていますので、このエラーを解消する必要があります。
とりあえず、Windows Updateをエラーなく全て完了させるのが、解決への近道かもしれませんね。
さいごに
当然ですが、Windows Updateが全て正常に完了しても、しばらくの間は後片付けのためにWindows Modules Installer Workerが動いていることでしょう。
でも、全てが正常に完了していれば、さほど待たなくても終わると思いますよ。実際に、激重だったPCでWindows Updateを全て正常に完了させたら、5~6分ほどで激重状態が解消しました。
一番の対策は「こまめにWindows Updateを実行する」ということかもしれませんね。
いくら重いからと言って、原因を調べずにいきなりタスクマネージャーからWindows Modules Installer Workerを停止してしまわないようにご注意ください。原因を解決しないことには、いつまでも症状が再発することになりますし、場合によっては致命的な問題が発生する可能性がありますよ!
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