リスト表示やガントチャートでタスク管理もいいのですが、Bitrix24のかんばん表示のようなモードがあればいいな、と、思うことがあります。
だったらプラグインを導入してしまえ、ということで、今回はかんばん表示プラグインを追加する手順をメモメモ。
Redmine kanban plugin
世の中にはいろいろなかんばん表示プラグインが存在していますが、今回選んだのはHappy SE Lifeさんの「Redmine kanban plugin」というプラグイン。
かんばん表示をシンプルに実現しているのですが、余計なものが無い分、使いやすそうだったので。
それでは、さっそくRedmineにインストールしていきます。
プラグインのインストール
今回プラグインをインストールする先は、Redmine4.2.1です。Redmine 4.2.1のインストール先を /var/lib/redmine として話を進めますので、違う場所にインストールしている場合は適宜読み替えてください。
Redmineのpluginディレクトリに移動し、Redmine kanban pluginをダウンロードします。
# cd /var/lib/redmine/plugin
# git clone https://github.com/happy-se-life/kanban.git
以上でインストール完了です。
Redmineを再起動するため、restart.txtを作成します。
# touch /var/lib/redmine/tmp/restart.txt
この状態でブラウザからRedmineにアクセスすれば、Redmineが再起動し、Redmine kanban pluginが有効になります。
Redmine再起動後、restart.txtが自動で削除されない場合は手動削除しておきます。
# rm /var/lib/redmine/tmp/restart.txt
かんばん表示
メニューの一番右に「かんばん」が追加されていますので、クリックしてみましょう。
こんな感じで、かんばん表示されます。かんばんの中身の文字は、画像加工で削除していますのでご了承ください。
横軸(フィールド)は、リスト表示の「ステータス」になりますので、あまり細かくステータスを用意していると、逆に使いにくくなるかもしれません。
かんばん表示で表示させるステータスは、フィールドで表示のON/OFFが設定できるので、必要に応じてON/OFFすれば良さそう。
また、表示させるチケットについても、フィルタ機能で細かく指定できますので、管理しやすそうですね。
かんばん表示のカスタマイズ
さて、そのまま使うのもいいのですが、できればかんばんの背景色は期日によって変えたいので、Redmineに用意されている「表示のカスタマイズ」機能でカスタマイズをしてみます。
管理者アカウントでログインし、管理メニューの「表示のカスタマイズ」をクリックします。以下のような画面が表示されます。
右上の「新しい表示のカスタマイズ」をクリックします。
新しい表示のカスタマイズ(新規設定)画面が表示されますので、以下のように入力します。
パスのパターン | /kanban* |
---|---|
挿入位置 | 全ページのヘッダ |
種別 | JavaScript |
コードは以下の通り。
$(function(){
$("[class *= my-issue-card]").each(function(){
var bgcolor = '#ffe';
var txt = $(this).html();
if( txt.match(/>期限切れ</) ){
txt = txt.replace(/>期限切れ</g, '><span style="font-weight: bold; color: #c22;">期限切れ</span><')
bgcolor = '#faa';
}
if( txt.match(/>今日</) ){
txt = txt.replace(/>今日</g, '><span style="font-weight: bold; color: #e80;">今日</span><')
bgcolor = '#fea';
}
if( txt.match(/>明日</) ){
txt = txt.replace(/>明日</g, '><span style="font-weight: bold; color: #2a2;">明日</span><')
bgcolor = '#dfd';
}
$(this).css('background-color', bgcolor)
$(this).html(txt);
});
});
if文をひとつひとつ書いていますが、どれかひとつの条件にしか当てはまらないはずなので、else ifに書き換えてしまっても問題ないと思います。
matchで文字列を探していますが、「>」と「<」を左右に入れておかないと、チケット名などに含まれる文字まで書き換えてしまうので注意です。
あとは、「有効」にチェックを入れ、「プライベート」はチェックを外した状態で、左下の「作成」ボタンをクリックすれば、即座に反映されます。
「かんばん」を表示しなおすと、以下のような感じで表示されるようになります。
色や文字などはお好みで変更してみてください。
さいごに
ということで、Redmineに「かんばん表示」を追加するプラグインを導入するまでのメモメモでした。
リスト表示も、かんばん表示も、ガントチャート表示も、それぞれ一長一短なので、うまく併用しながら管理していくといいかもしれません。
「どれかひとつの表示」にこだわると、かえって使いにくくなるんじゃないかと思います。
以上、お疲れ様でした!
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