先日セットアップした Solaris 10 サーバに Oracle 10g をインストールした翌日、telnetからログインしようとするとなぜかつながらない。シリアルコンソールでログインしようと接続してみると、画面には「Debugging」と表示され、「{1} ok」というプロンプトが・・・。
思いつく限りのコマンドを入力してみても全然だめで、何をやってもどうにもならないため、仕方なくサーバの電源をオフに。結構危険な賭けでしたが、再起動してみると特にエラーなどが出なかったので一安心。
誰も何もしていないのに、なぜいきなりそんな状態になったのかがわからず気持ち悪いですが・・・ひとまず今は問題なく動いているので、良しとしました。
・・・が、やっぱり気になるのでいろいろやってみたところ、どうやら解決した模様。
Solarisには電源管理をするデーモン(powerd)がいて、そのデーモンが自動でサスペンドモードにしてしまっていたらしい。実際、このデーモンのconfigファイルを開いてみると、
device-dependency-property removable-media /dev/fb
autopm default
statefile //.CPR
# Auto-Shutdown Idle(min) Start/Finish(hh:mm) Behavior
autoshutdown 30 9:00 9:00 default
という記述になっていて、確かにautoshutdownという項目が設定されている。この設定だと、朝の9時にチェックをして、30分間アイドル状態が続くとサスペンドするってことなのかな?
しっかし、本来サーバとして稼動させることが目的だと思われるSolarisが、なんでこんな設定をデフォルトにしているんだろう?サーバが落ちてしまったら、サーバとして使えないじゃないか(笑)
ということで、autoshutdownの行をコメントアウトして、設定を有効にするためのコマンドを実行。
# pmconfig
翌日。
上記設定を行ったおかげか、サスペンドモードに入っていなかった。
ということで、設定が合っていたのかな。と思いきや、autopmの設定もどうやら必要だった模様。むしろ、/etc/power.confには、以下のエントリだけ記述しておけばいいらしい。
autopm disable
このエントリのみにすることで、低電力モードを使わず、常にフルパワーで動作するようになるということだ。サーバ用途がメインのOSなんだから、デフォルト設定でフルパワーにして欲しいものだ。
・・・と思ったけど、もしかして・・・ちゃんと設定をするまでは一定時間でサスペンドにすることで、外部からの思わぬ攻撃を最小限に食い止める、という意味があるのかな~。管理者がきちんとセキュリティに関する設定を行い、自分の手でフルパワーモードに変更することで「セットアップ完了!」とする、という意味があるのかな、なんてね。
何はともあれ、これで無事サーバとして稼動させることができました。
あ、設定ファイルを書き換えた後は、pmconfigを忘れずに(笑)
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