2025年8月の終わり頃、突然建設原価ビルダー3(以下、ビルダー3)でエラーが出るようになった!というヘルプ依頼がありました。
そのエラーというのが…。
OpDbHj_False エラー番号 3031:DAO.Workspaceでエラーが発生しました。
Not a valid Password.
おそらくAccess周りで出るようなエラーだと思われますが…さて、突然ということであれば、思い当たる原因のひとつは、Windows Update。
ヘルプしてきた方は、このエラーが出る前にWindows Updateを行っているとのこと。そして、Windows Updateをまだ実施していないPCで確認したところ、このエラーは出ない。
これは、間違いなくWindows Updateに原因がある、と判断しました。
インストールしたUpdate
エラーが発生するようになったPCに、新たにインストールされたUpdateは、以下の2つ。
- .NET Framework 3.5 用の2025-08累積的な更新プログラムのプレビューと x64 (KB5064401) のWindows 11, version 24H2 用の 4.8.1
- 2025-08x64 ベース システム用 Windows 11 Version 24H2 の累積更新プログラム (KB5064081) (26100.5074)
原因がどちらかにあるとするなら、アンインストールしてみればわかること。
片方ずつアンインストールして動作確認をしてみたところ、KB5064401はアンインストールしても動作に変化なし(=エラーが発生する)。しかし、KB5064081をアンインストールしたところ、ビルダー3が正常に動くようになりました。
…ということで、原因はどうやらKB5064081にあるようです。
解決策
解決策としては、今までの環境で使いたいならKB5064081のアンインストール一択。
Windows11のスタートメニューから「設定」>「Windows Update」>「更新の履歴」>「更新プログラムをアンインストールする」から、削除したい更新プログラムをアンインストールします。
しかし、ビルダー3自体が11年前の製品。Windows11対応と謳ってはいるものの、Windows11で使用していると、これまでに何度か動作が不安定なことがありました。
そう考えると、Windows Updateを止めてまで11年前の製品を使用するのもどうかな、という気もします。
今回は、KB5064081をアンインストールし、外部ネットワークには出られないように設定したビルダー3専用PCを用意して、社内ネットワーク(イントラネット)オンリーの環境で動かすことにしました。
とりあえずの対応ですが、これなら当面は使い続けられます。
ビルダー3を再インストールすると
ちなみに、KB5064081をインストールした環境で一度ビルダー3をアンインストールし、再度インストールしてみると……インストール自体は順調に進むのですが、最後の最後でmsjtes40.dllが登録できません、というエラーが発生します。
このエラーを無視しても、インストールは終了し、ビルダー3自体も使えるようですが…どこかで悪影響がありそうなのでオススメはできません。
さいごに
ということで、とても使用環境が限られる業務用ツールでの不具合解決でした。いや、解決にはなっていないか…。
いくらWindows11対応と謳っていても、Windows11のバージョン(22H2や24H2など)によっては正常に動作しなかったり、一見動作しているように見えてもエラーが出ていたり、動作不具合は結構あると思います。
対応状況が一概に信用できないのも困りものですね。
今回のビルダー3については、最終アップデートが6年前であることと、既にビルダー5が出ていることもあり、この問題が修正される可能性は低いように感じます。かといって、Windows側でKB5064081の問題として対応されるかどうかは不明。
使い続けるなら、今のところはWindows Updateを止めて社外ネットワークに出られないようにしたPCを、ビルダー3専用PCとして確保しておく方法が一番手っ取り早い…かも?
今日の作業は以上です。お疲れ様でした!
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