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季節のもの

稲刈り&稲架掛け2018

うちの地域では「稲架掛け(はぜかけ)」と言いますが、稲架という同じ漢字でも「はさ」「はざ」「はで」「はせ」などと読む地域があるようで。また、「稲架掛け」とは言わずに「稲木干し」「おだがけ」と呼ぶ地域もあるんだとか。

どれも形態としてはほぼ一緒で、刈り取った稲を天日干しするために行う作業。手間がかかる分、機械乾燥より美味しい米になる、と信じています(笑)

さて、今年も恒例の稲刈りと稲架掛けを行いました。今年は早くから暑い日が続き、堰(せんげ)の水も安定しないことが多かったけど、実りは思ったよりいい感じ。稲の背丈がやや小さめだけど。

2018年稲刈りの様子01

午前中のうちに、いつものように機材を持っている人に全て刈り倒してもらい、刈っている間から稲架を作ってひたすら掛けていく作業。今年は母親と自分の家族の5人だけだったけど、途中から小学六年の甥っ子も来てくれて、うちの子2人と一緒にハイペースで刈り倒した稲を稲架まで運んでくれ、今までにないくらいの早さで稲架掛けまで終わってしまいました。

2018年稲刈りの様子02

10日~15日間ほど天日干しした後に脱穀、そして精米の予定。稲架掛けしていると、仮に干している間ずっと雨が降っていたとしても、ちゃんと米は乾燥していくんです。不思議ですね~。

ことばの解説:稲刈り

稲が熟する秋に、その穂ごと切り取るのが稲刈りである。古代には穂のみを切り取ったと考えられるが、現在では株の基部で切り取るのが普通である。刈り取った稲は、普通はその基部で縛って束ね、ぶら下げて乾燥させる。実際の米の収穫はこれ以降の脱穀の過程で行われる。人力のみで行われていたころは、大きな人数を要し、集中して行う必要のある作業であった。

ことばの解説:稲架掛け

イネなどの穀物や野菜を刈り取った後に束ねて天日に干せるよう、木材や竹などで柱を作り、横木を何本か掛けて作ったもの。横木は最下段でも作物が地面につかない程度の高さになっている。地方によって稲掛け(いねかけ、いなかけ)、稲機(いなばた)、稲架(はさ、はざ、はせ、はぜ、はで)など異称も多い。

ことばの解説:堰(せんげ)

田畑などに農業用水を引きこむための用水路。水利権を購入し、水を使う権利を得て使用する。水利権なく勝手に堰の水を使用すると、河川法違反となることがある。

初稿:2018年9月25日

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